異業種交流会<ステップアップ97>
2005年 4月定例会の報告

 日時   2005年4月18日 月曜日  19:00〜21:00
 場所   中央区新富区民館  4号室
 参加者  12名

 1.自己紹介及び催し報告
   デイキャンプ(8月6日長瀞)  ★日程を変更しました
      パラグライダー(5月2〜4,5月28〜水上)

2.講演 「特許裁判の話」     講師  千葉行雄
  本人プロフィル :青森県生まれ、親が先生のため転校が多く、
    小中学校の担任が全学年違うという特異な経験の持ち主で、
    ゼネコンに入り、重量コンクリー ト(石のかわりに鉄鉱石を利用したもの)
    の特許裁判に係わった経験からのお話。

 T.特許とは・・・・
     自然法則を利用した高度の技術創作で産業上の利用性のあるもの、
      そして新規性、進歩性のあるもので、期間を限定(20年間)して独占
      販売権を得られる。発明の公開により新しい技術は利用され普及される。
                    
U.特許の手続き
  出願・・・・出願人、名称、発明者、明細書をつけて特許庁へ出願     16,000.−
  出願公開・・・・公報に公開 1年6ヶ月以内・・・・出願の種類が分かるように
  審査請求・・・・約20万円弱、調査費5〜7万円、出願 25万円以上・
                   ・・3年以内    3年過ぎると取り下げとみなされる。

 ☆どうしてこんなに期間が長いのか・・・・出願件数が多く、担当係官が少ないため。

  特許登録・・・・登録年金を納付し、特許公報に掲載
          登録年金10万及び請求項目について費用がいる。
                     4〜6,6〜10、10〜年と年数が経過すると上がって行く。
              
V.特許権争いの種類
  1.出願人の争い             
   特許庁審査官   →  出願人 拒絶理由通知      2年位
               ← 意見書、面接
               → 拒絶査定     半年
               ← 審判請求       
  審判官             → 不服審決     2年
  東京高等裁判所   ← 審判取消請求の訴え
  (工業所有権専門部)→ 勝訴、特許登録
      
 2.第三者が絡んだ場合
 3.登録済の特許に対して
       審判請求       特許庁審判官に
       審決取消請求    東京高裁へ
       登録無効審判    特許庁へ

☆自分を有利にするために特許庁に匿名で情報提供が出来る

W.特許侵害の争い
  1.日本知的財産仲裁センター
     *調停 和解契約
     *仲裁 3名以上の仲裁人の判断・・・・裁判の判決と同等の強制力がある。
   費用:申立手数料   5万円
   期日手数料      @1.5万円×数回分
   成立手数料      解決利益に対して10〜15%
   仲裁鑑定手数料   75万円
   諸費用         鑑定費、証人手当等

 2.判定制度
     特許発明の技術範囲に属するか否かの見解     
       特許庁・・・・6ヶ月・・・・・・・4万円
     * 特許権者の請求
     * 被特許権者(利害関係者・・・・第三者)の請求
  3.裁判所に置ける争い
    三審制度(地裁、高裁、最高裁)
    差止請求訴訟、特許侵害訴訟

X.発明は誰のものか
    ・一般の会社の場合、発明者は個人名、特許権者は会社名
    ・会社は発明意欲をはかるため、社内褒賞制度を作り報奨金を支払うが、
         会社の使用経費(開発費等)とのバランスを考えなければならない。
    ・社内規定の確立が重要

Y.その他
 実施料 ・・・・ 業界によって違う(目安・・・・販価の2〜4%、とか)
 ノウハウ ・・・・・ 高度な技術でなくても集積して取引対象とする場合がある。
 鑑定書    ・・・・・  原告、被告が提出する事が出来る。
 情報の収集 ・・・・・・ 弁理士(特許庁関係)、弁護士(裁判所関係)
 費用 ・・・・・ 着手金(弁理士、弁護士へ)、判定請求手数料(弁理士へ)、
                     成功報酬、特許・登録料
 特許後の訂正・・・・特許の無効を避けるための誤記訂正、釈明等

 裁判には、敗訴したそうですが、兎に角費用と期間の掛かる事でした。
 かわりにいろいろな情報、知識を得たそうです。